投資初心者が投資信託で積立投資を始めようとしたときに、
- 投資信託でどのファンドに投資するのが良いか色々調べる
- 米国株への投資が良さそう
- 楽天・全米株式・インデックスファンド(楽天VTI)が優秀そう
- いや、eMAXISSlim米国株式(S&P500)も良さそうだな
- ひたすら迷う
という流れに陥る人が少なからずいるのではないかと思います。(私はこの流れでした)
結局私は楽天・全米株式・インデックスファンド(楽天VTI)1本に絞って積立投資をしているのですが、楽天VTIを選んだ理由を書いていこうかと思います。
上記で触れているように、私自身投資に詳しいというわけでもなく、むしろ投資初心者なのですが、初心者の目線が役に立つ人がいるかもしれないので、その点を踏まえてご覧いただけますと幸いです!
Contents
S&P500とVTIの違い
投資は将来的には儲けを出すのが目的なので、1番に気になるのはやっぱりリターンですよね。
結論から言うとS&P500とVTIのリターンはほぼ変わらない結果になっています。
S&P500とVTIはどちらも米国の代表的な株価指数ですが、その投資内容は相違しています。
銘柄数 | 米国の株式時価総額 | |
S&P500 | 大型株500社 | 約80%カバー |
VTI | 小型株含む約3600社 | 99%以上カバー |
イメージとしてはS&P500が米国の選びぬかれた優等生だけに投資し、VTIは米国丸ごと投資するという感じです。
なぜ20%近く投資内容に相違があるのにリターンがほぼ変わらないのかと言えば、S&P500とVTIの投資内容の大部分が被っているからです。
VTIに決めたのはS&P500より分散投資できるから
それで、米国の優等生に投資をするか、米国丸ごと投資するかどちらを選ぶかです。
まず「インデックス投資の王道の全世界株式を選ばずに米国集中投資を選ぶのはなぜ?」
と聞かれれば、全世界株式には投資したいと思わない国(今後経済成長が望めない日本とか)が含まれているので嫌だし、米国はずっと右肩上がりで成長し続けているから今後も成長してくれると信じていると、明確な理由を答えることができます。
しかし、「米国全体じゃなくて大型株(S&P500)だけに絞ってるのはなぜ?」
と聞かれたときに明確な理由を答えることができないので、それであればより分散投資できるVTIに投資するのが普通なので、VTIを選びました。
もしこの記事を読んでくれている方が米国一本に投資をしたいという明確な理由がなければ、より分散投資のできる全世界株式(VT)に投資するのがいいんじゃないかと思います。
S&P500とVTI、それぞれの投資信託選び
S&P500やVTIに投資するときはETF(上場投資信託)で投資するという選択もありますが、自動で積立設定をすることができなかったり、少額投資に向いていないなどがあるので、ほったらかし投資がしたい人は投資信託のほうが向いています。
楽天証券なら月に5万円まで楽天カードで積立投資ができて、1%分のポイントももらえるメリットもありますからね。
そこでS&P500とVTIに連動するおすすめ投資信託をそれぞれ見ていきましょう。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
VTIに連動するファンドは楽天・全米株式・インデックスファンド一択です。
楽天VTI一択というより、現状VTIに投資できるファンドは楽天VTIしか存在しないので、手数料が高かろうとこのファンドを選ぶしかないのですが、手数料は0.1596%(2019年7月現在)とかなり格安です。
楽天証券ということもあってか、楽天VTIは買付ランキングと積立設定件数は常に1位をキープしている、楽天の看板投資商品です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
次にS&P500に連動するファンドは、eMAXISSlim米国株式(S&P500)の他にi FreeS&P500インデックスというファンドがあり、手数料の安さと純資産額はスリムS&P500のほうが上回っています。
手数料の安さはトータルリターンに影響を与え、純資産額の多さは繰上償還のリスクを下げるので、現状S&P500に投資するならスリムS&P500のほうがいいですね。
i FreeS&P500は人気商品でしたが、スリムS&P500が登場してから、純資産額の伸びが停滞しており、資金流入に苦戦していることがはっきりわかります。
そういうわけで、投資信託ではスリムS&P500 vs 楽天VTIの戦いになるわけですが、どちらも手数料の安さは申し分なく、純資産額は2019年7月現在で、
- スリムS&P500:228.35億円
- 楽天VTI:476.34億円
となっており、どちらも100億円以上の資金を集める大人気の商品ということがわかります。
私の今までの楽天VTI投資結果
2019年8月からはつみたてNISAで月に33,333円、特定口座に16,667円、合計50,000円を楽天VTIに積立投資するように設定してあります。
2018年9月頃に積立をスタートしたのでまだ1年も経ってないですが、現状はリターンが約9%とかなり順調です。
ちなみに、インデックス投資は経済成長に期待する考えの投資方法なので、1日でも早く積立投資をしたほうが有利になり、S&P500とVTIどちらに投資をするか長い時間悩みすぎず、早めに積立投資を開始したほうが将来的なリターンに差が出るかもしれません。
どうしても決めきれないときはスリムS&P500と楽天VTIを半々に分けて投資するっていうのも一つの手ですね。
私も最初はスリムS&P500と楽天VTIに均等に投資していましたが、管理もめんどくさくなりますし、「米国つみたて投資」という本に1つに絞るのが鉄則と書いてあったので楽天VTIに絞ることしています。
ちなみにこの本ではVTIについてはほぼ書かれておらず、S&P500とダウ平均については詳細に書かれているので、S&P500に投資したい人は背中を押してくれる一冊になっています。
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まとめ
S&P500とVTIどちらに投資するべきかというのは、投資初心者ながら色々情報を集めて判断をしました。
今でもいろんなサイトを回ったりしますが、結局は楽天VTIに投資すると決めたので、これ以上はむやみに悩まず、淡々と積立投資をしていくほうが効率がいいです。
そういうわけでS&P500とVTIについて調べることをやめる、決別の意味でもこの記事を書いてみました。
投資初心者目線の考え方としてちょっとだけでも参考になればと思います。