こんにちは!将棋の本所有数300冊以上で、立ち読みと将棋雑誌を含めれば500冊以上を読んだことがあるお布団マン(@ofutonmanblog)です。
将棋を覚えたい!強くなりたい!という人は将棋の本を読むのが効果的なのですが、本屋に行ったりAmazonで将棋の本を調べても、
と思われた方も多いはずです。
なにしろ将棋の本って新刊が毎月バンバン発売されますからね。将棋ファンとしては嬉しいですが、何を読んでいいのか問題は加速します・・・。
そこでこの記事では、将棋の本を読みまくってきた私がおすすめする将棋本をランキング形式で紹介していきます!
序盤、中盤、終盤、棋譜並べなど学びたいジャンルごとにランキング付けをしているので、自分の興味のあるジャンルを目次からタップしていただければ幸いです。
また、紹介している本がどの辺りの棋力を持つ人向けなのかも載せてあるので、参考にどうぞ!(将棋ウォーズの級位でイメージしています)
おすすめ将棋本 入門書編
将棋をこれから始めようとしている人向けの入門書は藤井聡太七段のプロデビューによる将棋ブームで増えた印象ですが、入門書はどの本も良い内容が多いので、どれを選んでもハズレということはありません。
3位:どんどん強くなる やさしいこども将棋入門
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タイトル獲得数歴代3位の中原誠16世名人監修の入門書で、私が初めて手にとった将棋の本でもあります。
幅広い手筋の紹介や、巻末に15手詰めの詰将棋が載っていたりと、入門書の中ではレベルが高めの一冊です。
その分中級者以上になっても繰り返し読んで役に立つので、1冊で多くのことを学びたい人におすすめです。
2位:楽しく覚えよう! 将棋ビギナーズガイド1 入門編
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将棋を知らない人でも名前が知られている、将棋界のレジェンド羽生善治九段監修の1冊です。
この本は文字大きめ、写真付き、漢字にはよみがなが振っていて小学生でも1人で学べるように意識して書かれています。
なので、将棋を覚えたいお子さんに初めて買ってあげる入門書にぴったりです。
1位:ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門―ルールと戦法完全マスター
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この本は漫画でのルール紹介がメインで、大人向けではありませんが、「文字ばかりの本を読むのは苦手・・・」というお子さんにぴったりの1冊です。
漫画なら続きが気になってページをめくっているうちに、ルールを覚えるのを期待できますし、文字ばかりの入門書より繰り返し読んでくれる可能性が高いです。
駒の動かし方を覚えられず挫折してしまう子供も多いので、覚えるハードルを下げてくれる漫画の入門書はおすすめですよ!
おすすめ将棋本 序盤編

将棋の序盤を学ぶには定跡書を買って読むのがメジャーですが、自分の役に立つ定跡書を選ぶのは実は難しいです。
定跡書の購入でよくある失敗例として、
- 振り飛車党なのに相居飛車の本を買ってしまい、役に立たなかった
- 発売から数年経っていて、定跡が古くなっていた
- 実戦で登場しないような手順ばかり紹介されている
このような例があります。
そのため、初心者の方でも「自分にはあまり合わない本だったな・・・」とならないよう役に立つ本を選びました。
3位:羽生の頭脳
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若かりし頃の羽生九段が書いた1冊で、当時のプロ棋士はこぞって羽生の頭脳を読んで定跡を勉強したそうです。
今は将棋ソフトを使った研究が普通になり、定跡は物凄いスピードで進化し続けていますが、その時代の中でも読む価値のあるシリーズです。
羽生の頭脳は、
- 四間飛車破り
- 振り飛車破り
- 矢倉
- 角換わり・ヒネリ飛車
- 横歩取り
と5冊発売されているので、自分の興味のある戦型を買うのがいいですね。
羽生の頭脳は名著すぎて、とりあえず揃えるというコレクターにも好まれる本なのですが、5冊全部揃えても読まないと強くならないので注意です。(経験談)
2位:将棋の序盤でやってはいけない手
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定跡書は「ここでこう指すのが最善」ということを教えてくれますが、最善手を指せるようにするよりも、悪手を指さないようにするほうが効率良く強くなれます。
その意味で、やってはいけない手を学べるこの1冊は、普通に定跡書を買って学ぶより効率がいいのでおすすめです。
1位:全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド (マイナビ将棋文庫)
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この本は将棋のたくさんある戦法を1冊に網羅しているので、ルールを覚えた後に何の戦法を指したらいいか分からない人におすすめです。
自分の性格に合わない戦法をやみくもに指しても上達しにくいので、まずは気に入った戦法を見つけて、専門の定跡書を購入するのが効率の良い上達法です。
おすすめ将棋本 中盤編

中盤力を鍛えるには大局観と手筋を覚えるのが1番効率がいいのですが、中盤戦に関しての本は難易度が高いものが多いです。
そこで、比較的難易度が低めで初心者~中級者の方に役立つ本を集めてみました。
3位:天彦流 中盤戦術 「局面の推移」と「形勢」で読みとく NHK将棋シリーズ
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中盤戦を有利に進めるためには、正しい形勢判断をするのが必須です。
その形勢判断はどういう基準で考えればいいのか?を教えてくれるのがこの1冊。
そしてこの手の本では形勢が良いときの考え方しか解説されていないことが多いですが、互角のとき、形勢が不利なときの考え方にまで触れているのがおすすめポイントです。
2位:将棋・ひと目の手筋―初級の壁を突破する208問
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実戦によく登場する手筋の問題集で、本のタイトルの通り、将棋のルールを覚えた初心者に最適な1冊となっています。
将棋の基本が詰まっているので、3周くらい繰り返し問題を解くのがおすすめです。
1位:一問一答で身につく 現代将棋の基本手筋432
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この本も次の一手の問題集なのですが、1500円程度の値段で普通の次一手問題の2倍の問題数が収録されているのが大きな特徴です。
その代わり問題がやや難しめなので、毎日ちょっとずつ解くのがおすすめ。
おすすめ将棋本 終盤編

終盤力をあげるためには詰将棋と必死問題を何回も繰り返し解くのが1番効果があります。
そして詰将棋本は定跡書などと違って何年経っても価値が下がることがないので、どんな本を買っても失敗することがないのが嬉しいところです。
自分のレベルにあった詰将棋本を、お金に余裕がある範囲で買うのがおすすめです。
3位:逃れ将棋
逃れ将棋は普通の詰将棋と違って、王手をかけられる側を持って、詰まないように応手するレアな問題集です。
不詰を読み切るのは相手玉を詰ますことよりも難しいので、逃れ将棋はかなり難易度が高いですが、何回も繰り返し解いていれば受けが強くなれますよ。
攻めは得意だけど受けが苦手という人は多いので、ライバルに差をつけるためにも、逃れ将棋はおすすめです。
2位:3手詰ハンドブック
将棋は3手の読みが基本と言われます。
その基本を身につけるために、この3手詰ハンドブックは最適です。
カバー表紙もシンプルでおしゃれなので、電車やバスで広げていても恥ずかしくないのが嬉しいですね。
1ページに問題が4問ずつ、次のページに4問回答という構成で、どれぐらいのスピードで1冊全部解けるか?と、タイムアタックをするのに便利で私もよく解いていました。
ちなみに同じシリーズとして、
- 1手詰
- 3手詰②
- 5手詰 5手詰②
- 7手詰 7手詰②
が発売されています。
1位:寄せの手筋200
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寄せの手筋200は将棋が強くなりたい人には絶対に手に入れて欲しい終盤の名著です。
この本はよくある形をパターンごとに整理して出題してくれるので、全問解き終えれば他の詰将棋本とは比べ物にならないくらい実力がつく1冊になっています。
羽生九段は「ルールを覚えた後に読んで欲しい本です。」と推薦していますが、将棋初段の人でもすらすら解くのが難しい問題集です。。。
しかし苦労して解く価値はあるので、どんなレベルの人にもおすすめできます。
同シリーズに、
- 凌ぎの手筋200
- 美濃崩し200
があり、この2冊も非常に勉強になります。
振り飛車党の人は美濃崩し200のほうを優先して購入するのもありですね。
おすすめ将棋本 棋譜並べ編

棋譜並べ本はトッププロの棋譜を1冊にまとめた本が多く、どの本が効果的かというのは人によって異なります。
もし個人的に好きなプロがいれば、そのプロの棋譜集を買って気持ちを込めて棋譜並べをすることが上達に1番効果があるはずです。
3位:久保振り飛車実戦集
捌きのアーティストの異名を持つ久保九段の棋譜集です。
振り飛車党なら誰もが華麗に捌いて勝ちたいと願うものですが、上手な捌き方を学ぶためには久保九段の棋譜を並べるのが1番効果的です。
2位:羽生善治全局集 ~デビューから竜王獲得まで~
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羽生九段の棋譜集は数多く出版されていますが、その中でもおすすめなのがデビュー直後の棋譜が収められているこの1冊です。
かの有名な「羽生マジック」の神がかり的な逆転が多いのもこの頃の棋譜で、並べているだけで終盤が強くなった気がしてきます。
解説がやや少なめなため、初心者の方には難しいかもしれませんが、並べているだけで若い頃の羽生九段の迫力を感じられて楽しいですよ。
1位:藤井聡太全局集 平成28・29年度版
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一時期テレビで顔を見ないことがないほど話題になっていた藤井聡太七段の棋譜集で、59局収められています。
プロになったばかりの中学生とは思えない洗練された序盤、鬼のように強い終盤力と天才の実力を思う存分味わうことができます。
藤井ファンはもちろん、将棋が強くなりたい人にも普通に勉強になる1冊です。
個人的に好きな本
ここからは私が個人的に好きな本をただ紹介するだけのコーナーです!
3位:永久保存版 羽生vs佐藤全局集
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羽生九段と佐藤九段の平成18年度までの全棋譜110局が解説付きで収められている棋譜集です。
将棋界で同一カードで100局対戦しているのは11組ありますが、その中で羽生vs佐藤の全局集が好きな理由は、佐藤九段が途中から自由奔放な序盤作戦にシフトチェンジしているのが目に見えてわかるからです。
羽生vs佐藤戦で好きな将棋は色々ありますが、佐藤九段らしさが出ている1局を紹介します。
後手が佐藤九段(当時王将)で、純粋居飛車党だった頃、驚きの三間飛車を採用します。

玉が8一に居る以外は普通の形ですが、この局面がのちにこうなります。

1つ目の局面から、
- 9一の香車を9三に上げる
- 飛車の通り道を作る
- 飛車を9二に移動してスズメ刺しの形にする
- 1九の香車を取る
- △9四香と打ってロケット完成
という手順を経て2つ目の局面になっていますが、凄まじい構想力ですよね!
このような驚きの手順がいくつも登場するので、ロマンある将棋が好きな人は羽生vs佐藤全局集がおすすめです。
2位:大山康晴名局集
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昭和の大名人の大山康晴十五世名人の棋譜集は、大山全集という高額な本を手に入れる以外手段がなかったのですが、この大山康晴名局集が発売されたことによってリーズナブルに棋譜を並べることができるようなりました。
振り飛車、そして受けを学びたいなら大山十五世名人の棋譜を並べない手はありません。
大山名局集を全部並べて、大山将棋をもっと知りたい、並べたいと思ったら大山全集を購入しましょう。
1位:将棋戦型別名局集1 穴熊名局集
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穴熊名局集は現代の棋譜はもちろん、昔の棋譜も収録されている、穴熊好きのための1冊です。
戦型問わず穴熊ならなんでも登場するので、どの戦型でもとりあえず穴熊に組む「なんでも穴熊党」になりたい人はこの本で勉強するのが1番ですね。
私も穴熊はよく指すので、この棋譜集はよく並べました。
やっぱり自分の好きな戦法だけをまとめた棋譜集とか最高すぎるに決まってますね!
まとめ
私がおすすめする将棋本を18冊紹介しました。
いずれの本も上達に役立ち、何年経っても価値が下がらない名著を選んでいますので、自分の目的に合った将棋を選んでいただければと思います。
もし将棋の本が欲しいけど、ジャンルは決めていないという人がいたら、
- 終盤の本
- 中盤の本
- 棋譜並べの本
- その他
という順番に選んでいくのがおすすめです。
終盤の本は費用対効果がもっとも高く、無駄になることは絶対ないため、何冊買ってもOKです!
将棋の本で勉強し、強くなってライバルに差をつけましょう!