書評

【世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち】を読んでみた

私はビットコインの情報は主にニュースやツイッターなどで仕入れていますが、最近は書籍でも学んでいます。

前々から興味を持っていたのが今回紹介する、「世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち」で、仮面をつけてマントをヒラヒラさせて飛び回る怪しい光景が目に浮かぶタイトルの本です。

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しかし内容は至って真面目なノンフィクションのストーリーで、日本で仮想通貨ブームが始まる2017年以前のビットコイン歴史がぎっしり詰まっている一冊です。

 

どんな本なのか?

主人公は双子のウィンクルボス兄弟で、世間一般的にはFacebookのマーク・ザッカーバーグを訴えて約70億円の和解金を得た人として知られています。

私としてはレンディングサービスのBlockFiのビットコイン保管先に使用されているGemeniという会社の経営者の人、というイメージが強いです。

本の内容としてはウィンクルボス兄弟がザッカーバーグを訴えたところから始まり、シリコンバレーの人間に相手にされず投資先に困っていたところ、ビットコインに出会い巨額のビットコイン買付と取引所への投資をしていく。というように話が進んでいきます。

 

ビットコインを既存の金融機関に認めてもらうために奔走したウィンクルボス兄弟

初期のビットコインは金融機関に相手にされず、開発者や一部のリバタリアンに好んで使われるだけの存在でしたが、ビットコインが大きく成長するには金融機関に認めて貰う必要があるとして、奔走をしたのがウィンクルボス兄弟です。

2021年現在は銀行でもビットコインを始めとした暗号資産の取り扱いが始まっていますし、カナダでは史上初のビットコインETFが誕生して続々と既存金融機関でビットコインが認められています。

「世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち」を読むと、何度もビットコインの存続に関わる危機的な状況がありましたが、それを乗り越えて今現在のように世界でビットコインが認められているのは、ウィンクルボス兄弟や本書に登場する怪人たちのおかげなのかなと思えてきますね。

 

デジタル・ゴールドとの比較

和訳されているビットコインの歴史を知れる本は世紀の大博打以外にも、デジタル・ゴールドという本があります。

 

個人的にはウィンクルボス兄弟視点の描写が多い世紀の大博打より、色々な登場人物の視点で物語が進み、ビットコイン開発者のサトシナカモトも登場するデジタル・ゴールドのほうがビットコインを理解する意味では役に立つように思います。

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ビットコインをあまり知らない人、より深く理解したい人はデジタル・ゴールドを、ノンフィクション物語が好きで、ハラハラドキドキしたい人は世紀の大博打がおすすめです。

世紀の大博打の最後の章で、チャーリーが裁判で語ったセリフはまさにハラハラドキドキが伝わってくる感じで、「Eメールが郵便に対してしたのと同じことを、ビットコインは貨幣に対してやる」というところはかっこよくて痺れましたね。

登場人物が多くてページ数も多いので、何度でも読み返したい一冊です。