ビットコイン

ビットコインの秘密鍵の保管方法を考えてみた【ハードウォレット】

ビットコインは取引所に預けたままだとハッキングや取引所の破綻などで失ってしまうリスクがあるため、自分のウォレットで管理するのが大事です。

手軽かつセキュリティ性が高いのが、LedgerやTREZORなどが有名なハードウォレットなのですが、管理するにあたって「リカバリーフレーズをどうするか」問題があります。

せっかく高価なハードウォレットを購入しても、リカバリーフレーズの扱いをおざなりにすると大事なビットコインが奪われてしまうため、しっかりと対策を立てないといけません。

というわけで今回はハードウォレットを購入後、リカバリーフレーズをどう管理していくべきなのか考えてみたので、ハードウォレット初心者の方はぜひ参考にしていただければと思います。

 

 

リカバリーフレーズについてのおさらい

(↑Ledger Nano を購入すると、画像の左上にあるリカバリーフレーズを書き込むシートがついてきます)

リカバリーフレーズとはハードウォレットのバックアップができるもので、PIN番号を忘れた・ハードウォレットをなくしてしまったときに別のハードウォレットを用意してリカバリーフレーズを打ち込めば復活することができます。

なので大事なのはハードウォレットよりもリカバリーフレーズのほうで、ハードウォレットは他人に盗まれてもPIN番号さえバレていなければ3回入力を間違えるとデータがリセットされて、中のビットコインを奪われることはありません。

しかしリカバリーフレーズを奪われてしまうとハードウォレットが手元にあっても関係なくビットコインも盗まれてしまいます。

やってはいけないリカバリーフレーズの扱い方
  • リカバリーフレーズを他人に見せる
  • リカバリーフレーズをスマホで写真に撮る
  • リカバリーフレーズを他人が手に取れるような場所に置いておく

 

リカバリーフレーズが他人に知られてしまうということはビットコインを相手にあげているのと同じくらいの気持ちで、厳重に管理をしないといけません。

 

リカバリーフレーズをどう管理するか

ここからが本題です。

リカバリーフレーズを他人に知られてはいけないということは分かりましたが、実際にどうやって管理・保管をするか考えないといけません。

私が始めに考えた選択肢は以下の通り。

  • 金庫を購入し自宅で保管する
  • 貸し金庫に保管する
  • クリプトスチールを使う

それぞれメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

金庫を購入し、リカバリーフレーズを自宅で保管する

1番手軽なのが金庫の中にリカバリーフレーズを入れておくことです。

これなら家族や友人に簡単に見られることがなくなり、汚部屋でもなくしてしまうこともないでしょう。

ただこの方法の難点は、火事と盗難のリスクがあることです。

まず家にハードウォレットとリカバリーフレーズを2つ共置いておくと、火事で全て燃えてしまったとき、全てのビットコインを失ってしまうことになります。

一応データとして火事発生から完全に鎮火までに1時間以上かかることは稀らしいので、2~3時間の耐火性能のある金庫を買えば中のリカバリーフレーズは無事な可能性はあります。

ですが、2~3時間の耐火性能のある金庫となると結構お金がかかってしまいます。

 

 

そして金庫は空き巣に入られたときに金庫をこじ開けられたり金庫ごと持っていかれたりして、空き巣犯がハードウォレットに詳しい人だったら、そのままビットコインも盗まれてしまう盗難問題もあります。

貸し金庫にリカバリーフレーズを預ける

貸し金庫に預ければ火事や盗難のリスクは防げますが、貸し金庫使用料が取られてしまうことと、個人的に恐れているシナリオとして預金封鎖が行われた際にリカバリーフレーズごと持っていかれてしまわないかというのがあります。

 

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預金封鎖が~というのはさすがに考えすぎかもしれないので、安全性を考えるならこの方法が1番良いのかもしれません。

クリプトスチールを使う

 

クリプトスチールはステンレス製なので防火だけではなく防水、防腐性能もあるのでリカバリーフレーズが壊れる心配はなくなります。

相変わらず盗難リスクと値段が高い問題はありますが、それ以外は完璧ですね。

 

私のリカバリーフレーズの保管方法

これまで色々なリカバリーフレーズの保管方法を紹介しましたが、私自身は以下のように管理をしようと考えています。

  • 2単語抜いたリカバリーフレーズを金庫に保管(残り2単語は暗記かスマホに保存)
  • 外出時はバックアップ用のLedger Nano Xを持ち歩く

リカバリフレーズに使われる英単語は2048単語あるので1単語だけ抜いても2048分の1で突破されてしまうので、2単語抜いておけば組み合わせが激増して仮にリカバリーフレーズが盗まれてもそこからビットコインを奪われる危険性は少ないでしょう。

そして空き巣に入られてリカバリーフレーズを盗まれたり、火事で家が全部燃え尽きていたとしても外出用のLedger Nano Xが無事なら別のウォレットに移し替えたりしてビットコインを守ることができます。

これで火事、盗難からリカバリーフレーズを守ることができますが、持ち歩き用のハードウォレットも家に置いといた状態で火事にあったりしたらアウトです…。

ただ、そのときは自分も生きていないと思うので考えないことにします…w

 

※2021年3月8日追記

Ledger Nanoにパスフレーズという24単語+自作パスワードを作る機能があり、パスフレーズさえ設定していればリカバリーフレーズ24単語を盗み見されてもビットコインは安全ということに気づいたので、ここで紹介の2単語抜き運用はやめました。

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ちなみに私はLedger Nano Xを2個、Sを1個持っていて、以下のように使い分けています。

  • X1個目→普段使い用
  • X2個目→持ち歩き用
  • S→持ち歩き用なくしたりなど、何かあったとき用

Ledger Nanoシリーズはハードウォレットの中でも日本人利用率が高く、日本語での取り扱いサイトもあるので初心者にも使いやすいです。

私もLedger Nano Xのレビュー記事を書いていますので、興味のある方はぜひ参考にしていただければと思います!

 

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