ここ最近、今まで日本語で読めるポーカーに関する本が増えてきています。
一昔前は、「ポーカーを学べるまともな本はこの一冊だけ!」って状況だったみたいですが、今は役に立つ本がかなり多いです。
役に立つ本が多くなるというのは嬉しいことですが、その分ポーカーをこれから勉強しようとしている初心者にとってはどれを読めばいいか分からないかと思います。
そこで私が実際に購入して読んだことのあるポーカー本を5段階評価で紹介していきます!
初心者と上級者、それぞれのレベルに合わせておすすめ度を変えているので、自分の現在のレベルや将来目指したいレベルに合わせて参考にしていただければと思います。
Contents
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編
(2023/06/02 17:03:32時点 楽天市場調べ-詳細)
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
表紙の色が緑色なことから、「グリーンブック」と親しまれている一冊で、一昔前まではポーカーの入門書はこれしかないというほどの人気でした。
内容的にはポーカーの基礎的な部分を学べますが、いきなりポーカー専門用語が出てきたりするので、ポーカーの役が分からないといった本当の初心者はある程度の予習をしたあと読む必要があります。
なので、脱初心者くらいのレベルになったら読むのがいいかと思います。
ポーカーの戦術をある程度理解してきた上級者の人にとっては、Cbetとかコミットとか、大半の内容がネットで調べれば分かるようなことが長々と書かれていたりするので、2500円以上のお金を出して買う価値はないですね。
フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
同シリーズの「ブルーブック」と呼ばれる一冊です。
こちらはグリーンブックと違って著者の実際のハンドをどう考えてプレイしたのかというケーススタディ的に学べる内容となっています。
グリーンブックの内容はネットで調べたり、他の本でも学べたりしますが、ブルーブックは初心者にも分かるように優しく書かれているので、グリーンブックよりおすすめ度が高いです。
フィル・ゴードンのデジタルポーカー
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
グリーン、ブルーから内容が進化しており、「レンジで考える」といった数学的な内容が多く紹介されています。
その点では初心者にはおすすめできませんが、現代的な内容なので上級者にはおすすめできます。
特に本書の後半では著者がヘッズアップ(1対1)のコーチングを受ける話が書かれていますが、ヘッズアップについて詳細に書かれている日本語のポーカー本はかなりレアなので、それだけでも読む価値があります。
トーナメントポーカー入門 テキサスホールデムの基本理論
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
ポーカーを1から学びたいという人には1番おすすめの本がこれで、グリーンブックなどと違って著者が日本人の方なので、わかりやすく書かれています。
ポーカー本の中ではかなり値段も安いですし、気軽に買って読んでいただきたい一冊です。
アグレッシブポーカーシリーズ
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初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
3冊あります。
内容の難しさ的には、青>緑>赤 です。
緑本と青本は均衡戦略というポーカーの数学的な難しい部分を扱っているので、初心者にはおすすめできませんが、トーナメントで勝ちたい上級者の人にはおすすめできます。
赤本は上級者相手にオールインを使って技術力の差を縮める初心者にうってつけな戦略について書かれているので、ポーカーを始めて早い段階でトーナメント入賞を狙いたい人は、まず赤本を読むのがおすすめです。
ステップアップポーカー 脱定番ルールで相手を出し抜け
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
ステップアップポーカーはグリーンブックやトーナメントポーカー入門の内容が大体理解できるようになったレベルの人にぜひ読んでもらいたい一冊です。
ポーカーでよくあるシュチュエーションを丁寧に細かく説明してくれるので、初心者にとってはプレイの強力な指針を持つことができます。
さらにこの本に書かれている内容に従えば、現代的な正しいプレイをすることができるので、上級者の人も読んでおいて損はない一冊ですね。
ガスハンセンのポーカーミリオンロード
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
クレイジーなプレイをすることで有名なポーカープロのガスハンセンのトーナメントでプレイしたハンドを本人が振り返って解説している一冊です。
内容はブルーブックと似た感じですが、解説しているのがクレイジーな男なので、初心者にはあまり参考になりません。
ポーカーが強くなりたいという目的なら逆効果という可能性も・・・。
しかし個人的には全く真似できないプレイをしているけれども、エピソードや考え方は面白かったので、読み物として購入するのはありです。
エド・ミラーのポーカースクール ライブゲームで勝つ
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
ライブゲームでのプレイの仕方を焦点に絞った一冊で、相手のレベルに合わせてプレイスタイルを変えるなど、ライブゲーム特有の考え方も紹介されています。
本書では各ステークスでのハンドクイズがあるのですが、これがポーカーに慣れている人にも意外と難しくて面白い内容です。
なので初心者より上級者におすすめしたい一冊ですね。
賭けの考え方
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
この本はポーカーの技術書ではなく、ポーカーや賭けに対する考え方が学べる一冊となっています。
初心者、上級者共に星5にしたのは、ポーカー以外にも幅広く考え方が応用できるのでぜひ読んでいただきたい一冊です。
詳しくは以下の記事でも紹介しています。

ザ メンタル ゲーム ポーカーで必要なアクション、思考、感情を認識するためのスキル
(2023/06/03 05:29:10時点 楽天市場調べ-詳細)
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
ザ メンタルゲームも賭けの考え方と同じようにメンタルを強化するための一冊です。
ポーカーは技術面も大事ではありますが、それ以上にポーカーにおける様々な非情な出来事に対して正しい心構えを持っておくことが重要です。
ザ メンタルゲームではプレイ中に感じた自分のメンタルの変化なども記録をつけて、反省や分析をしていく方法が紹介されています。
賭けの考え方を読んでメンタル面が重要ということがわかったあとに、ザ メンタルゲームでメンタルの具体的な鍛え方を学ぶのが良いと思います。
確率の考え方
初心者へのおすすめ度:
上級者へのおすすめ度:
確率の考え方は賭けの考え方と同じ出版社から出されている本ですが、こちらは賭けの考え方ほどはおすすめできない一冊です。
というのも、翻訳の問題のせいか内容が頭に入ってきづらかったり、海外的な表現の仕方のせいか、オッズが4:1とか3:1と馴染みのない表記がされていてわかりにくくなっています。
でも本書の最後のほうに紹介されている、特定のハンドが配られる確率とか上級ハンドが配られる確率とかは結構勉強になるので、優先度は低いけど一冊あると便利かなといった感じです。
初心者のためのポーカー本の読む順番

かなりの数を紹介してきましたが、ポーカー初心者の方にとっては何を読めばいいのか分からないかもしれません。
なので私がおすすめするポーカー本の読書順番を紹介したいと思います。
- トーナメントポーカー入門 テキサスホールデムの基本理論
- テキサスホールデムの基本理論フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編
- ステップアップポーカー 脱定番ルールで相手を出し抜け
- 賭けの考え方
- ザ メンタルゲーム
とりあえずこの5冊を上から順番に読んでいけば、5冊目のザ メンタルゲームを読み終える頃にはポーカーの実力もメンタル的にもかなりのものになっているはずです。
お金に余裕がないという人にはルールはネットなどで調べてなんとか覚えるとして、賭けの考え方とザ メンタルゲームだけ読んでもらえればと思います。
この2冊はポーカー以外にも大いに役に立つので、せっかくポーカーを覚えたからには読まないと損というレベルです。
まとめ
私はポーカーに限らず、将棋や囲碁、チェス、麻雀のような戦術書を読むのが大好きなのですが、ポーカー本はポーカー以外の上達にも役に立つ本が多いなという印象を持っています。
数学的な要素もあれば心理的な要素もあるので、日常生活にも応用できることが多々あります。
そういう意味では戦術書としてのコスパが良いので、自分のレベル的に必要のないポーカー本もついつい買いすぎてしまっています・・・。
実は諸事情で今回紹介できなかったポーカー本もいくつかあったりして、3万円分くらいはポーカー本に費やしています。