5月31日の記事で、政府がマイナンバーと預貯金口座情報の紐付けの義務化を検討しているというのを見かけました。
10万円の給付金がマイナンバーカードを持っていた人は割と早めに給付されたのに対し、申請書を送付しないといけない人は遅れているという問題があり、紐付けができていれば困っている人への迅速な給付ができるという論調でした。
しかし私が恐れているのは、政府が国民がどれくらい資産を持っているか把握できるようになって資産を多く持つ人への「資産税」をかけてくることです。
現在貧乏人の私ですが、究極に無駄遣いを減らして将来小金持ちになろうと頑張っているのに、小金持ちになった頃資産税がかけられて貧乏人より多くの税金が取られるようになるとかとても納得できたものではありません。
さらに私が恐れる将来のシナリオに「預金封鎖」があります。
預金封鎖は日本でも1946年に起こっており、当時は5,000万円以上の資産を持つ人が大きく税金を取られていました。
が、今の日本は財政的に余裕がありませんので預金封鎖が起これば資産の少ない人でも税金を取られるのはほぼ間違いないでしょう。
まだ現実的とは言えない段階かもしれませんが、将来起こる可能性のある資産税と預金封鎖について今から何ができるか考えてみました。
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株やETFも資産税と預金封鎖の対象になる!?
まず預金封鎖の対策として思いつくのが預金している日本円を株式やETFに変えるということです。
銀行から引き出すことができなくても、株とETFにしておけばいつでも売却して使うことができるというわけですね。
しかし今はどこの証券口座を開設するにもマイナンバーの提出が必須なので、株式やETFもどれくらい保有しているかも把握されているはずです。
そのため預金封鎖が起これば株式やETFの売却もできなくなる可能性が高いと思っています。
資産をたくさん持っている人は現金だけではなく株式やETFもたくさん持っていますから、預金封鎖をして資産税をかけたときに見逃されるはずはないでしょうね。
ビットコインが預金封鎖対策になるか
現金もだめ、株式とETFもだめということで、私が注目しているのはビットコインですね。
まあビットコイナーなので預金封鎖うんぬんの話が出る前から投資しているわけですが改めてビットコインの価値を見直しているというわけです。
元々知られざる怪しい通貨だったビットコインが一躍有名になったのが2013年のキプロスでの預金封鎖と資産税で、富裕層の資産の逃避先にビットコインが選ばれて爆上げしたことでした。
最近では中国人の富裕層が米中戦争での人民安を恐れてビットコインを買う動きもあるそうですし、まだ逃避先として選ばれているようです。
暗号資産取引所に預けるのはNG
ビットコインが逃避先に選ばれているとはいえ保管方法が重要で、取引所に預けているようではいけません。
日本だと暗号資産取引所の口座を開設するときにマイナンバーの提出が必須なので、証券口座と同じように預金封鎖時に使えなくなる可能性が高いです。
またbitMEXのような本人確認不要な海外の取引所もありましたが5月に日本からのアクセスができなくなってしまったので、同じように急にアクセスできなくなってGOXしてしまうのも避けたいですね。
ハードウォレットで預金封鎖対策
というわけで取引所ではなく自分で秘密鍵を管理するハードウォレットでのビットコインを確保することが現状とり得る最高の預金封鎖対策なのではないかと思っています。
同じようにゴールドを自宅で確保するという手もありますが、ゴールドの場合は過去に政府に没収された話がありますし、換金したり万が一の国外に行くときにも重くて不便ですね。
その点ハードウォレットなら持ち運びも自由ですし、めちゃくちゃ万が一ですが自宅に押し入られてハードウォレットを没収されたとしてもリカバリーシートさえ無事なら資産を没収されることはありません。
私の持っているLedger Nano Xは端末に登録した4~8桁のPIN番号を3回間違えるとデータがリセットされ、リカバリーシートで復元ができないとビットコインは一生取り出せなくなります。
リカバリーシートに書いているのは24個の英単語なので全て覚えきってしまえばリカバリーシートなしでもビットコインを取り出すことができますし、政府も資産没収をすることはできなくなります(記憶を読み取る技術が発明されなければですがw)
現状は日本でも預金封鎖対策としても最も有効なのがハードウォレットでのビットコイン管理なのは間違いないでしょう。
おすすめのハードウォレットLedger Nano X
私が預金封鎖対策としても使っているハードウォレットはLedger Nano Xです。
値段は2万円弱とそれなりのお値段がしますが、操作性が良くスマホでも資産総額を見ることができるメリットもあります(一世代前のLedger Nano Sは見れない)
頻繁に資産総額を見る必要がないガチホ目的の方なら半額の9,000円で買えるLedger Nano Sでもいいのかもしれません。
ただしSのほうはXと比べると保管可能な暗号資産の種類も量も少ないので、特にマイナーなコインだと使えないという可能性もあります。
私は割と頻繁に資産額を確認して楽しみたい派なのでXを選びました。
使い方や操作感は以下記事にてレビューしています。
ハードウォレット積立投資記事はこちら
ただ本当に預金封鎖が来ると思っているのであれば何枚ビットコインを持っているかというのは公表しないほうがいいのかなとも思ったり。
まあ仮に何枚ビットコインを持っているか政府に把握されたとしても、リカバリシートさえ抑えられなければ資産を奪われることはないので、最悪のシナリオを想定してリカバリーシートの内容を丸暗記しておこうかと思っています。
そうすればいざってときにリカバリーシートを燃やして資産を退避できますからね。
それもこれもビットコインの価格が大暴落して無価値になったらおしまいなのですが…w