突然ですが、皆さんはビットコインやイーサリアムなどの暗号資産をどのように保管しているでしょうか?
暗号資産を管理するウォレット(財布のようなもの)は大きく分けて4種類あります。
- ウェブウォレット
- モバイルウォレット
- ハードウォレット
- ペーパーウォレット
この中でもハッキングがされにくくセキュリティが高いとされているのが、ペーパーウォレットとハードウォレットです。
ペーパーウォレットとはその名の通り紙で暗号資産を管理するもので、ハッキング耐性は強いですが、一方でウォレットを作る手順が複雑かつ管理も大変で初心者にはおすすめしづらいウォレットです。
そこで値段は多少かかりますが、扱いやすくセキュリティの高いハードウォレットで、日本人でも利用者の多いLedger Nano Xをおすすめウォレットとして紹介していきます。
ビットコインのガチホをしている方は特に利用していただきたいウォレットなので、ぜひこのまま読み進めてみてくださいね!
取引所に暗号資産を預け続けるのが良くない理由
記事冒頭で紹介した4つのウォレットの中で最も利用数が多いのが暗号資産取引所などに預けておくウェブウォレットです。
ウェブウォレットは暗号資産を自分ではなく各取引所に管理してもらっているので、セキュリティは高いとは言えません。
2018年のcoincheckの576億円分の暗号資産ハッキング事件を始め、2021年現在でも海外の取引所ではそれなりの頻度で取引所が破綻して預けていた資産が引き出せなくなる事件が発生しています。
Not Your Keys, Not Your Coins(自分で秘密鍵を管理していないビットコインは自分のビットコインではない)
という格言もあるので、ビットコインに限らず他の暗号資産を持っている人もこれを意識していかないといけません。
(↑Not Your Keys Not Your Coinsパーカーなんてものもあるようです笑)
だからこそ、自分のウォレットを持って自分で管理することができる、ハードウォレットは暗号資産を持つ人にとって必須のアイテムなのです。
Ledger Nanoシリーズの比較
今回紹介するのは、フランスのLedger社から販売されているLedger Nanoというシリーズの最新版のXです(Xの前のバージョンにSがあります)
Ledger Nano以外にもTREZORやSafePalなど他の会社のハードウォレットがありますが、日本で1番広く使われているのはLedger Nanoシリーズです。
まずは公式で販売されているのLedger Nanoシリーズの性能を比べてみます。
Ledger Nano S | Ledger Nano X | |
価格 | 9,889円 | 21,761円 |
保存可能アプリ数 | 3~20 | 最大100 |
スマホアプリ対応 | 不可 | 可 |
Xのほうは最新版だけあってSの2倍ほどの価格ですが、その分大容量かつ1番のおすすめポイントの「スマホアプリで管理」が可能という違いがあります。
Sは価格は安いものの、パソコンを持っていないとビットコイン等の送金が行えず、出先では使えないのがデメリットです。
そしてアプリで操作が可能なXは初期設定がSと比べて簡単なので、ハードウォレットをこれからデビューする人にはなおのこと、Xのほうがおすすめです。
以下の記事で更に掘り下げてLedger Nano SとXの比較を行っています。

Ledger Nano Xの使い方
ここからはLedger Nano Xの使い方を紹介していきます。
海外製品なので言語が英語になっていますが、複雑な操作は必要ないので英語がわからない人でも全く問題なく扱うことができます。

↑こちらがLedger Nano Xを購入したときに届いた状態です。手のひらサイズで思ったより大きくありませんでした。

- Ledger Nano X本体
- ケーブル
- リカバリシート
- 英語の説明書
- シール
- ストラップみたいなもの
シールやストラップみたいなものは何に使うのかよく分かっていませんが、とりあえず重要なのは上3つです。
誰かに使われている形跡があった場合は、暗号資産が盗まれる可能性があり大変危険です。
特にリカバリシートが白紙でデバイス本体が初期状態になっているかは必ずチェックしましょう。
説明書は英語ですが、前述の通り英語が読めなくても公式ページのページ上部にも日本語での説明があるので、こちらを見ながら初期設定をやっていきましょう。
ちなみに私が始めて購入したときにやった初期設定の流れは以下の通りです。
- まずはLedger Nano Xを充電
- 8桁のPIN番号設定
- 24単語のリカバリシートを書き写す
- Ledger Live(アプリ)と本体を連携
①~③はサクサク進むことができましたが、④のアプリとのBluetoothのペアリングにちょっとだけ手間取りましたね。
正しくペアリングができていればLedger Nano Xのほうにペアリングコードが表示されますが、時間を置いても表示されない場合は本体のほうを再起動するとうまくいきます。
ペアリングができたらビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュなど受信したい暗号資産のアプリをLedger Liveのほうでインストールする必要があります。
私の場合はビットコインの受信をしたかったので、ビットコインアプリを落としたあとにTransfer→Receiveで取引所から送信してみました。

(↑1回目は100円分のビットコインでテストし、2回目に念を入れて1,000円分のビットコインを入れてみました…笑)
ビットコインの受信は初めてでも難しくなかったですが、セルフGOXをしないように少額で何回かテストをすることを強くおすすめします。
GOXとは暗号資産の紛失、または取引所の破綻などで取り出せなくなってしまうネットスラングです。
Mt.Goxという日本の巨大取引所がハッキングで破綻した事件がきっかけでこう呼ぶ習慣ができています。
Ledger Nanoは正規販売代理店で購入しよう
ハードウォレットはセキュリティの高いウォレットではありますが、購入先には注意を払う必要があります。
やってはいけないのは、中古品や怪しい業者が販売しているLedger Nanoを買ってしまうことですね。
すでに初期設定されているデバイスにビットコインを預けたりすると、第三者の別のデバイスからリカバリシートを使って秘密鍵へアクセスし、暗号資産を盗み取られてしまいます。
そのため安心なのはLedger Nanoを正規販売代理店で購入することで、1番のおすすめは株式会社Earth Shipの販売サイトを利用することです。
AmazonでもLedger Nano Sなら正規販売代理店のEarth Shipから販売されているようですが、Ledger Nano Xのほうは見つかりませんでした。
Amazonなら送料をかけずに購入できますが、安心度で言ったら正規販売代理店のほうがいいですし、万が一のときの無料サポートも公式からの購入のみ受けることができます。
安心安全に暗号資産を管理するためのハードウォレットなので、リスクは最小限にしていきましょう。
まとめ
私がおすすめのハードウォレット、Ledger Nano Xの紹介でした。
Sは使っている人が多いようですが、Xは他のブログなどで紹介している人も少なく、日本語に対応していないのでうまく使いこなすことができるか不安でしたが、特に難しいこともなかったです。
17,380円は決して安くはないですが、これ1つ持っておけばビットコインを安全に保管できるのであれば払う価値はあるかなと思い切って購入しました。
1BTC=1,000万になれば0.1BTCを入れておくだけでも100万円を管理していることになるわけですからね…
そんな時代がくればたった2万円ほどで国や銀行に奪われることのない資産を自分で管理できるなら安いものですね!
いずれ来るかもしれない暗号資産が世界に広まる時代に備えて今のうちにLedger Nano Xを1つ持っておきましょう!