最近物忘れが激しくなってきた気がするので、7年ぶりくらいに物置から将棋盤を引っ張り出してきて将棋ソフトと対局しました。
二枚落ちはさすがに負けようがないので勝てましたが、飛車落ちが圧倒的苦戦。
定跡書では飛車落ちの上手は角交換を避ける指し方しか紹介されていませんが、将棋ソフトは△3四歩▲7六歩に△4四歩と角道を止めずに角交換歓迎の姿勢できます。
それは知っていましたが、改めて飛車落ちの下手を持つと角交換になったときの指し回しが絶品過ぎて勝てる気がしません。
(↑こんな感じの手やってきます…)
▲7六歩と突かずに▲4八銀~▲4六歩とやっていけば勝手に角道を止めてくれることもありますが、そもそも右四間飛車は下手勝ちにくい将棋なんですよね。
飛車落ちの下手の指し方はちゃんと勉強したことないので分かりませんが、右四間+銀冠にしてくるのは上手からしたら最高のカモ形だと思っています。
△8四歩一本突いただけで嫌味つけられるので下手は相当勝ちにくいです。
というわけで角交換形は勝ちづらい、右四間は上手のカモ、振り飛車はなんか勝てないと色々試行錯誤した結果ようやく(自力がなくても)ソフトに勝てる指し方を思いつきました!
飛車落ち秘策の引き角戦法
ソフトの絶品の角交換将棋を避けた上で平手と同じような展開になりやすい作戦が引き角戦法です。
元々対振り飛車で一瞬流行ったことのある戦法ですが、今は多分プロの公式戦では指されていないはず。
羽生九段が番勝負だったときの朝日杯で藤井九段相手に使ったことがあるのが印象深いです(その将棋は藤井勝ち)
飛車落ちでも相手に飛車がないですがそれ以外は振り飛車っぽい陣形になりやすいので、平手と似た感覚で指しやすかったですね。
平手の引き角同様▲5六歩~▲5七角としたときの角頭が弱点ですが、左美濃にしてカバーすれば大丈夫です。
上手側の指し方も幅広いので「この手順通りにやれば勝てる」というのはないですが、基本に忠実に指していけば他の作戦より勝ちやすいと思います。
ちなみに私が指したときは2筋を△3三金として受けてきました。
これで角頭をガシガシやられるのが嫌味だと思いましたが、一歩手に入ったら▲2四歩~▲2二歩があるので上手からもやりづらいようです。
もう角落ちではソフトに勝てません
飛車落ちは持ち時間がそれなりにあればなんとかという感じで、10秒将棋とか切れ負け将棋なら勝てる気がしません。。。
飛車香落ちなら10秒将棋でも勝てるかもってところだと思います。
そう考えると今日はやっていないですが、角落ちは相当勝てないですね。
序盤めちゃくちゃ研究してハメ技ぶつけてどうかってところでしょうか。
事前研究なしなら中飛車にしてボコボコにされる展開しか思い浮かびません。
それにしても将棋ソフトは駒落ちの上手は得意じゃないと言われていた時代もあったのに、めちゃくちゃうまくなってますね。
わけのわからないところから手を作られて、いつの間にか上手玉のほうが堅く、下手玉が薄くて防戦一方って展開が多いです。
上手は駒損しているから攻めないといけない、と考えればこのような展開に持っていかないといけないと考えるのが明るい大局観なのかもしれませんけど、私が上手持っても5割くらいは待ち構えて受け潰しやってますからね…
もう駒落ちの上手なんてやる機会ないかもしれませんが、もしあれば速攻かけることを考えて指してみようと思います。
でも慣れないことをしてボロ負けし、下手に感想戦で無理攻めですよね?とバカにされたりして…笑