チェス

ヒカル・ナカムラってどんな人?棋風や名局をまとめてみた

ヒカルナカムラ
Hikaru Nakamura (2016) crop

 

今回はチェス最高位のGMの1人、ヒカル・ナカムラについて紹介していきます。

彼はチェス世界ランキング2位にまでなったことがあり、紛れもないトップクラスのチェスプレイヤーですが、Bulletという早指しチェス好きでも有名です。

Chess.comなどのネットチェスでも1切れや3切れのチェスを指しているところをよく見かけますが、トップクラスのプレイヤーでネットチェスを頻繁に指すのはヒカルくらいでしょう。

また、ヒカルはコンピュータチェスとのハンデマッチなどにも参加しており、人間対コンピュータ戦を現代でも続けてくれているトッププレイヤーでもあります。

そんなアマチュアに愛されるチェスプレイヤーヒカルの棋風や名局について早速見ていきましょう!

 

ヒカルナカムラの棋風

 

画像の採用しているオープニングを見る限り、ヒカルは攻撃的なオープニングを好んで指しているようです。

特に黒番ではSicilianKing’s Indianなど攻撃的なプレイヤーに好まれるオープニングを多く採用しています。

また白番ではNimzo-Larsen Attackという初手b3から始まるオープニングを多用しています。

ヒカルの初手b3はBulletで指しているのをよく見かけますが、公式戦でも指しているようです。

他のトッププレイヤーでNimzo-Larsen Attackを多用しているプレイヤーはぼくの知る限りいないので、ヒカルだけの特徴的な作戦と言えるかもしれません。

 

ヒカルナカムラの名局

Chessgames.comからいくつかヒカルの名局を見ることができます。

 

NOTABLE GAMESの10局がヒカルの対局で有名なゲームですが、この中に対コンピュータ戦の棋譜が2つ混ざっています。

他のトッププレイヤーの有名局に対コンピュータ戦のゲームが混ざっていることはありません。

トッププレイヤーの中でも特に対コンピュータ戦を公の場で指しているヒカルだからこその特徴と言えますね。

ではそのヒカル対コンピュータの投了図だけ見てみましょう。

 

 

Rybka (Computer) vs Hikaru Nakamura

 

 

 

Crafty (Computer) vs Hikaru Nakamura

 

どちらも人間同士なら絶対にありえない投了図になっています笑

どうやらヒカルはこういう舐めプを好む人間のようで、そこも彼の対局を見る楽しみでもありますね。

ちなみにビショップだけでメイトしている対Rybka戦は3分切れ負けの対局ですが、なんと271手も指されています。

チェスでは白と黒交互に指して1手と数えるので、将棋風に手数をカウントすれば542手指されたことになります。

3分切れ負けなので1手につき1秒かけていたら180手しか指せないはずですが、ヒカルは一体何手0秒指ししたんでしょうね・・・?

 

YouTubeのヒカルの対局動画

トッププレイヤーであり、かつチェスファンに大人気のヒカルのチェス対局動画は探せばたくさんアップされています。

ここからはぼくのお気に入りのヒカルの対局動画をいくつか紹介していきます。

 

ヒカルのネットチェスでの1分切れ負け

ヒカルと言えばネットチェスでの早指しが大きな魅力です。

Chess.comのトッププレイヤーを観戦する機能を使って見ていると、たまにヒカルが対局していることがあるのでそれを見るのが楽しみの1つですが、そこまでせずともYouTubeにもヒカルの1切れ動画がアップされています。

 

 

これはヒカル自身が1切れを指しながら対局の解説をしています。

1切れで解説をしながら勝つって頭の構造がどうなっているのか気になりますね・・・

ちなみにChess.comのBlitz、Bullet共にヒカルが1番レーティングが高いプレイヤーです。

これが漫画の世界なら現実のチェストーナメントでもトッププレイヤーのヒカルを上回るプレイヤーがネットには存在する・・・っていう展開になりがちですが、現実はそんなこともなく、当たり前のようにヒカルがナンバーワンです。

 

ヒカルと世界チャンピオンカールセンのネットチェス

次はChess.comで開催されていたSpeed Chessというトーナメントの決勝戦?のヒカル対世界チャンピオンのマグヌス・カールセンの対局動画です。

 

 

ネットチェス最強の男と世界チャンピオンは超早指しのネット対局ならどっちのほうが強いのか?という興味をそそられるマッチですね。

この動画を見て分かるのは、やっぱりカールセンは化物っていうことでしょうかね・・・

 

まとめ

ヒカルの棋風や名局、対局動画を紹介しました。

ヒカルの1切れを初めてリアルタイムで観戦したときは正確な指し手を超スピードで繰り出し、20連戦以上していても精度がブレていないのことに感動したことを覚えています。

しかしヒカルにはネットチェスだけではなく、現実のトーナメントでも活躍し、いつかカールセンへの挑戦権を得て世界チャンピオン戦に登場していただければと思います!

 

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