世界中で楽しまれているポーカーは、9人同時に戦うのがメジャーですが、中には6人とか3人とか色々な人数で遊べます。
その中でも私が好きなのは、ヘッズアップ(Heads Up)と言われる、1vs1のタイマン勝負のルールです。
ヘッズアップはポーカー初心者にもおすすめのルールで、9人同時に戦うのとは違った醍醐味があるので、この記事ではヘッズアップの魅力を紹介していきたいと思います。
Contents
ヘッズアップのルール
ヘッズアップはプレイヤーが2人しかいないので、9人同時に戦うポーカーとは若干ルールが異なって、始めのうちは戸惑うかもしれません。
主な特徴としては以下の2つです。
- 2人しかいないため、お互いにブラインドを支払う
- プリフロップではSBが先にアクションをし、ポストフロップ以降はBBが先にアクションする
これ以外は通常のポーカーと同じルールなので、この2つについてもうちょっと詳しくみていきましょう。
まずお互いにカードが配られて、BBは1bbチップを出し、SBは0.5bbチップを出します。
この画像では100が1bbなので、SBは50を出します。
そして先にアクションをするのはSBです。
- 50を出す「コール」
- 150以上のチップを出す「レイズ」
- ハンドを捨てる「フォールド」
この3つのうち好きなアクションを選択します。
コール、もしくはレイズをして、BBがそれに応じればポストフロップに進みます。
ポストフロップからはBBがアクションします。
ポーカーは後出しできるポジションのほうが有利ですが、ヘッズアップではプリフロップはBBが有利、ポストフロップ以降はSBが有利になります。
9人以上のポーカーで、SBまでフォールドで回ってきて、SBvsBBの戦いになれば、プリフロップもポストフロップもSBが先にアクションをしますが、ヘッズアップはプリフロップだけSBが先にアクションするというのが混乱しやすいところなので注意です。
ヘッズアップの4つの魅力
大人数のポーカーよりもヘッズアップのほうが大好き人間の私が、ヘッズアップはどのようなところが面白くて魅力的なのか、箇条書きにしてまとめてみます。
- 弱いハンドでも戦うことができる
- 相手1人に集中することができる
- 相手と白黒決着をつけられる
- 1vs1なので勉強がしやすい
ざっとこんな感じです。
弱いハンドでも戦うことができる
ヘッズアップの何よりの特徴は、9人でプレイするポーカーでは参加できないようなゴミハンドでも戦うことができるところです。
というのも、相手が1人しかいないなら、ランダムに配られるハンドのうち、上位50%のハンドなら相手より強いハンドを持っている可能性のほうが高いので、余裕で戦うことができます。
上位50%というと、AとKの含まれるハンドは全て、QはQs2とQ5o以上、JはJ6s、J8o以上のハンドになります。
さらにSBはポストフロップ以降はポジションが良いので、上位50%以上のハンドだけで参加するのは非常にもったいないです。
極端な話、100%のハンドをプレイする勢いでも問題ありません。
事実、PiosolverというGTO戦略(Game Theory Optimal)を計算できるソフトに25bb持ちのときのヘッズアップSBのときの戦略を計算されると、以下のようにほとんどのハンドで参加せよと言ってきます。
青色の部分がフォールド推奨で、完全にフォールドしないといけないのは82o、72o、62o、42o、32oとゴミハンドの中でもゴミなものだけですね。
さらに専門的な話になりますが、25bb辺りだとコール、レイズどちらを選んでも期待値はほとんど変わりません。
なので、SBコール→BBチェックのように、レイズされたらフォールドせざる得ないBBのゴミハンドも、チェックでフロップを見に行くことができるので、お互いにゴミハンド同士で戦うということがよくあります。
お互いがゴミハンド同士だと、ストレートとかフラッシュといった強い役を作るのが難しくなり、ワンペアが強い役になるということがよくあります。
そしてお互いに強い役が作りにくいので、ブラフをして相手の弱いハンドを降ろすのが非常に重要になってきます。
ヘッズアップはブラフ頻度が増え、9人ゲームの時と比べてよりアグレッシブに戦う必要がある
相手1人に集中することができる
これはヘッズアップの醍醐味です。
9人ゲームだと相手が8人もいるので、1人に絞って観察をするようなことはほとんどできませんが、ヘッズアップなら相手が1人しかいないので、よく観察することができます。
相手がタイトなのかルースなのか、ブラフ頻度が多いのが、めったにブラフをしないのか、などなど思考を張り巡らせて戦うことになります。
相手と白黒決着とつけられる
9人のゲームだと、ある特定のライバルがいたとしても、そのライバルと2人で白黒決着をつけられるということはあまりありません。
参加者が多すぎるので、ライバルと2人で戦えると機会はないですが、ヘッズアップなら必ず決着をつけることができます。
また、友人と遊ぶときなんかもヘッズアップで勝負するのが結構面白いですよ。
将棋や囲碁のような1vs1のボードゲームが好きな人は9人という大人数でわちゃわちゃ戦うルールより、1vs1で白黒つけるルールのほうが絶対気に入るはずです。
私も1vs1のボードゲームをよくやるので、ヘッズアップは将棋に似た感覚だなと思います。
1vs1なので勉強しやすい
1vs1はPiosolverのようなポーカー計算ソフトで「数学的に正しいプレイ」を勉強することができます。
そのため誰かに教わることがなくとも、やる気さえあればかなり細かいところまで調べられます。
そしてプリフロップはGTO戦略を暗記するだけで、プロ並のレベルに達することができるのも大きいです。
これは5bb持ちのときのSBのGTO戦略ですが、茶色の部分はオールインで、青がフォールドです。
これはもうどのハンドをオールインするのかというように、ただ暗記するだけなので、ヘッズアップ初心者でも簡単です。
ヘッズアップが遊べるアプリは?
ヘッズアップは世界的にはマイナーなゲームなのですが、なんとそのマイナーなヘッズアップ専用のポーカーアプリが存在します。
それが芸能人のGACKTがプロデュースするPOKER×POKERというアプリです。
自動でマッチングし、5ハンドのみプレイできるという特徴があり、ゲームがサクサク進むので、今までポーカーをプレイしたことないという人にもおすすめのアプリです。
実際にプレイしてみましたが、グラフィックが綺麗でプレイ感も結構いいですね。
ヘッズアップを5ラウンドだけで決着をつけるというのはちょっと無理がある気はしますけども・・・w
アプリ内課金はあるようですが、無課金でも全然遊ぶことができるので、ヘッズアップをやってみたい人は1度アプリを入れてみて、プレイしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ヘッズアップをやったことがないという人も、トーナメントで勝ち進めば必ず1vs1の戦いになるので、勉強をしておいて損はありません。
また、ポーカーはあまり詳しくないという人も、自宅に友人を招いたときにババ抜きや大富豪の代わりにヘッズアップをやってみるというのも面白い選択肢になりますよ。
私もトランプだけ持ち歩き、チップはスマホの電卓を使ってヘッズアップで遊ぶということを友人とよくやっていました。
ぜひヘッズアップの世界に触れてみてくださいね!