ここ最近、GMOコインで登録済みのアドレスが運営に勝手に削除されるという報告がチラホラ見られるようになりました。
私も2年くらいGMOコインを使っていますが、アドレスが勝手に削除されたことはなく、初めての事象だと思います。
そして、今までは出金先アドレス登録→即送金が可能だったのですが、アドレスの審査がされるようになり、これまで通り自由に出金ができなくなった可能性が高いです。
取引所からの仮想通貨の出金に関しては、KYC(本人確認済み)のアドレスにしかできないようにするのが世界的に進みそうな流れですが、ついに私がメインで使っているGMOコインでも始まってしまいました。
そこで今回は、取引所の送金制限をどう対策するか考えてみます。
取引所の送金制限対策について
GMOコインで新規にアドレスを登録すると、このように「審査待ちの宛先アドレス」と表示がされるようになりました。
私が今回登録したのはLedger Nano Xで生成した積立用のアドレスですが、ものの10秒程度で審査が完了していました。
このアドレスの審査基準は公開されていませんが、
- メタマスクのアドレス
- 海外取引所のアドレス
- ギャンブル系サイトのアドレス
- マネロンに使われたアドレス
などは審査に引っかかる可能性が高そうです。(実際に①と②は削除されている方がいるそう)
しかし、海外取引所への送金はかねてから言われているように、取引所→自分のウォレット→海外取引所と、自分のウォレットを経由すれば回避ができるので、送金手数料が余分にかかってしまうものの、対策は容易です。
このウォレット経由対策まで規制するとなると、国内取引所同士でしか送金できなくするとかしかないと思うので、さすがに大丈夫かと考えています。
まあ日本の仮想通貨へのなんでも規制っぷりを見ていると絶対大丈夫とは言えないですが、もし国内取引所同士の送金しかできなくなったら、仮想通貨の意味がなくなってしまいますからね…。
仮想通貨の入金→出金問題について
仮想通貨の送金は自分のウォレットを噛ませれば大丈夫ですが、問題は仮想通貨を売却して円を入手したいときです。
例えば海外取引所からの入金アドレスがマネロン疑惑があるとされてしまった場合、垢BANや資金ロックされて出金ができなくなる可能性があります。
垢BANに関してはGMOコインだけではなく、bitFlyerでも垢BANされた報告が上がっており、遅かれ早かれ国内の取引所は全部同じように自由に出金ができなくなりそうです。
垢BAN基準が不明な以上、対策を立てるのが難しいですが、資金ロックを警戒して取引所を分散させて少額の仮想通貨を売却→出金をさせるとかでしょうかね。
あとは日本円ステーブルコインのJPYCを活用するのも手です。
個人的にはJPYCの有効性をあまり分かっていなかったのですが、国内取引所で自由に円転できないとなると、JPYCを使うのが1番有力な手段に思えてきます。
なのでJPYCとJPYCへの規制が今後どうなっていくかは注目です。
積立投資組は自分のウォレットで仮想通貨を保管しよう
送金アドレスの制限や垢BANなど、規制の影響で取引所に仮想通貨を置くのはどんどん危険になってきています。
すぐ売却するつもりでもなければ、仮想通貨の積立保管先は取引所ではなくハードウォレットにするようにしましょう。
Trezor、SafePalなどハードウォレットには色々種類がありますが、私のおすすめは使い勝手の良いLedger Nano Xです。
サイズが大きくないのでポケットに入り、1度フルで充電すれば半年くらいは充電しなくても良い携帯性の良さもあり、値段が高いですがこれ1台あれば仮想通貨の管理はバッチリできます。
値段についてや、初めてLedger Nano Xを買って設定したときの感想などは以下の記事で紹介しています。
取引所に仮想通貨を置いておくのは、自分が亡くなったときに家族が相続しやすい点で1つの選択肢としてはありかと思っていましたが、昨今の規制状況から全否定派になりました笑
取引所に置いておくのはリスクしかないので、まだ自分のウォレットを持っていない方は早めに持っておくのがおすすめです。
仮想通貨バブルの2017年のときもハードウォレットが品薄になっていましたし、これから世界中で取引所の規制が始まれば、需要が高まりまた品薄になるかもしれません。