チェスはchess.comやlichessといったオンラインチェスサイトを使えば、24時間どこでも世界中の実力が近い相手と対局することができます。
しかしR1800(上級者)クラスになってくると5分切れ負け以上の持ち時間で対戦をしてくれる人がほとんどいなくなってきます。
R2200周辺になってくると5分切れ負けをやる人もいなくなり、3分切れ負け、1分切れ負けの超短い持ち時間でしか対戦することができません。
15分とか30分の持ち時間でじっくりチェスを指すためには、OTB(リアルチェス)をやるしかないですが、住んでいる地域や仕事が忙しいなどの理由によっては全くOTBに参加できない方も多いでしょう。
そこで「自宅でも長い持ち時間でプレイしたい!」という願いを叶えてくれるFritzというチェスソフトを紹介していきたいと思います。
Fritzとはなにか?
フリッツと読むチェスソフトです。
かつてはカスパロフ、クラムニクといった世界チャンピオンと対戦をしたソフトですが、今は人間のトレーニング用にSteamやApp StoreでiPhone版を購入することができます。
チェスソフトとしての実力はもちろん人間は遥かに凌駕していますが、2019年現在最強とされているStockfish、Komodoといったソフトには実力が劣る模様。
Stockfishはスマホアプリでも無料でインストールすることができるので、強さだけにこだわるならFritzを使う必要はありません。
Fritzのおすすめポイントはトレーニングモードが充実しているところにあります。
- Fritzと対戦
- レーティング戦
- 解析機能
- エンドゲームの練習
- タクティクス問題
- オープニングの研究、プロの実戦検討
といった感じで様々なモードがあり、1日中Fritzで遊んでいても飽きないくらいの多機能です。
難点なのは全て英語で日本語に対応していないことですが、Be動詞からあやふやな私でもそこそこに使うことができているので、一切英語が分からなくても多分問題ないはずです。
おすすめ機能の「Rated Game」
私の持っているFritz15ではRated GameというFritzと対戦し勝敗ごとにレーティングがついていくモードがあります。
このRated Gameは非常に使い勝手がよくて、
- 対戦相手のレーティングを自由に設定できる
- 設定したレーティングによって自然な弱さになっている
- 人間がやりそうなミスもたまにする
- 持ち時間が長いほど相手のミス頻度が減る
- 取る一手ではノータイム指しをしてくる
- コンピュータも自分の手番で時間を使ってくれる
- 持ち時間は自分の好きなよう設定できる
といった感じで、人間相手とプレイしている感覚でプレイすることができます。
なので、チェス盤をテーブルに置いて、Fritzが指してきた手を盤上に動かして考えば、目の前に人間がいないだけで、棋風や雰囲気はOTBとほとんど変わらなくプレイすることができます!
対戦相手のレーティングも自由に選択できるので、レートを落としたくないけど新しいオープニングを試したいなんてときは、相手のレートをうんと下げた状態にして対局するっていうのもありです。
「長い持ち時間でコンピュータと対戦する」という目的だけならChess.comやlichessのコンピュータ戦でも可能といえば可能ですが、人間らしいミス、人間らしい時間の使い方をしてくれるのはFritzだけなので、OTBの雰囲気を感じ取りたい人はFritzとプレイをしてみるのがおすすめですよ!
Fritzはどこで買えるのか?
FritzはSteamというPCゲームを販売しているサイトにて購入可能です。
この記事を執筆時点では、
Fritz13 | 1,980円 |
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Fritz14 | 3,980円 |
Fritz15 | 3,600円 |
Fritz16 | 5,150円 |
この価格で販売されてました。
私は2016年にFritz15を6,580円で買いましたが、そのときと比べるとかなり安くなっているようですね。
これから購入を考えている人は、基本的には最新版のFritz16を買えば間違いないんじゃないかと思います。
まとめ
おすすめのチェスソフト、Fritzを紹介しました。
最新版のFritz16でも約5000円で買うことができるので、かなり安いです。
特に実際のチェス大会に参加して優勝を狙いたい人なんかには、レーティングモードで実際にチェス盤に並べて、棋譜ノートにペンで記録するところまでやって対戦をしてみてほしいです。
普通に棋譜並べで勉強したりするよりは、遥かに効果があるはずです。
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