以前に書いた記事で株式相場の感情を数値化して表す、「Fear & Greed Index」を使った投資の方法について紹介しました。
0から100の間を数値が推移していて、
- 数値が高ければ「貪欲」相場(利確タイミング)
- 数値が安ければ「恐怖」相場(買い増しタイミング)
というものですね。
↑の記事で紹介しているのは株式相場についてですが、今回は暗号資産版の「Crypto Fear & Greed Index」の見方や、投資への活かし方を紹介していきたいと思います。
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Crypto Fear & Greed Indexの見方
Crypto Fear & Greed Indexの見方は株式版と全く同じで、数値が高ければ高いほど相場が貪欲になっている状況のため、利確を検討するタイミングになります。
画像のは記事を書いている2月16日現在の状況ですが、数値は「59」で若干貪欲になっているようです。
2020年に入ってから40%ほど価格を上げているビットコインですが、まだ数字がフラットな目線の50に近いところにあるのを見るとまだ貪欲に買われる余地があります。
つまり5月に来る半減期に向かって更に爆上げをする可能性があると読み取ってよさそうです。
Crypto Fear & Greed Indexの過去のデータ
Crypto Fear & Greed Indexでは2018年1月以降のデータを1年間、3ヶ月、1ヶ月、1週間単位に区切って見ることもできます。
過去1年間で振り返ると、ビットコイン相場が最も貪欲だったのが2019年6月27日の「92」でした。
逆に最も恐怖・悲観的だったのが2019年8月22日の「5」でした。
赤矢印が最も貪欲、緑矢印が最も恐怖です。
こうして見てみると、貪欲のほうはまさに2019年の最高値、約150万円をつけたときですね。
もし貪欲「92」の数値を信じて利確していれば、その後の40万円の爆下げを避けることができました。(もちろん結果論でしかありませんが…)
一方で恐怖については大きく下げたわけでもない8月22日で、チャートで見てもなぜそこが恐怖「5」なのか私クラスの読解力では分かりませんでした。
恐怖側に数値が振れているときは一般的に買いチャンスなのですが、その後更に下げていますし絶好のタイミングだったとは言い難いと思います。
Crypto Fear & Greed Indexは使えるのか?
株式相場版のFear & Greed Indexは有効に使えると思っていますが、Crypto Fear & Greed Indexに関してはあまり参考にならないなというのが正直な感想です。
ビットコインはクジラと呼ばれる大口の価格操作があり、2017年のビットコイン大暴落も1匹のクジラが引き起こした説が流れるくらい少数の人間の思うがままにできてしまう相場という側面があります。
なので大衆の感情を表した数値がトレードで有効活用できるかというと、正直微妙なところなんじゃないかなと思ったり。
ビットコインを持つ人がたくさん増えて、時価総額が今から10倍くらいに増えて大口の価格操作が難しくなったりしたらかなり参考になる指標になるかもしれませんがね…。
まとめ
Crypto Fear & Greed Indexは現状あまり参考になりませんが、半減期を経てビットコインを持つ人が増えればかなり使えるようなる可能性はあります。
ビットコインの価格予想が好きな方は、ビットコインが爆発的に普及したときに備えて今のうちに見方に慣れておくといいのかもしれません。
私も半減期で数値がどのように変動していくのか興味があるので、定期的に確認していきたいと思います。