この記事を読んでくれている方は、チェスを対局するとしたらchess.comやlichessといったオンラインチェスサイトでプレイするタイプがほとんどだと思います。
オンラインチェスも好きなときに何局でも指すことができるので楽しいのですが、OTBチェス(Over the board chess)ことリアルチェスも違った楽しみがあり、おすすめです。
とはいえ普段オンラインチェスしかしない人には、OTBをプレイするのが不安、怖いと感じるかもしれません(私もそうでした)
そこでOTB未経験者のため、OTBの魅力や事前に準備するべきことを紹介していきます!
OTBチェスの魅力
- 長い持ち時間で対局ができる
- 感想戦ができる
- 相手がによって作戦を変えたりするのが楽しい
まず1番の魅力は長い持ち時間で対局できることですね。
オンラインチェスだと10分切れ負けが長い持ち時間という感覚で、対戦相手のレベルが上がってくると、3分切れ負け以上の持ち時間ではマッチングしなくなってしまいます。
OTBだと短くても15分+1手につき30秒追加の持ち時間で指すところが多いので、1局の密度が高くなります。
オンラインの切れ負けだとエンドゲームは適当で、ルークエンディングの1ポーンダウンでもチェックをかけやすい=相手のプリムーブを外しやすいから優勢みたいな切れ負け特有の展開が出てきますが、OTBではそういう適当な展開になることはあまりありません。
また、切れ負けのチェスだと10秒以上考えるのは長考の部類ですが、OTBなら1,2分じっくり考えても長考にはなりません。
切れ負けチェス特有の「相手の時間を削るテクニック」などが使えず、1手1手に時間をかけて良い手を探すことができるのがOTBの何よりの魅力です。
その他にも相手が目の前にいるので、対局後にお互いの悪手や敗着を検討し合う感想戦を行ったりするのも楽しいですし、同じ相手と何回か対局するようになれば、相手によって序盤の作戦を変えることができるのもOTBの魅力です。
OTBチェスをするために必要な事前準備とは?
オンラインチェスプレイ民がOTBチェスをプレイするときにやっておきたい事前準備は、
- 立体の駒に慣れる
- 符号の読み方、棋譜を取れるようにする
この2つです。
まずオンラインの平面の駒とOTBの立体の駒はかなり見え方が違うので、いきなりOTBを指すと、全然読みがまとまらないということはよくあります。
これの対策としては、チェスセットを購入して自宅で棋譜並べをするなどをして慣れておくのがいいです。
私のおすすめは、OTBやチェス大会でもよく使われる、以下のチェスセットです。
その他にも1,000円相当のチェスセットもあるので、意外と簡単に立体の駒に慣れることが可能です。
また、OTBでは自分の指した手を記録しながら対局するのが普通のため、自分で1.e4 e5のように書かないといけません。
その練習も込めてチェスセットを書い、ノートやメモ帳に棋譜を書く練習をするのがいいですね。
よりOTBに近い環境で棋譜を取り、立体のチェス駒に慣らしたい方は、以下記事で紹介しているように、チェスソフトと対戦しながら棋譜を取るのがおすすめです。
まとめ
OTBチェスは長い持ち時間で指すことができ、感想戦もできるのでチェスの上達を目指す方にはぜひ1度挑戦してもらいたいと思います。
オンラインチェスだけの人には、立体のチェス駒で考えるというのが難関ですが、チェスセットを買い、棋譜並べなどをして事前に慣れておくのがおすすめです。
なお、どの棋譜を並べていいか分からない方には、以下の記事で私がおすすめする元世界チャンピオンの棋譜集を紹介しているので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。