世界で7億人に遊ばれているといわれているゲームの王様のチェス。
しかし満員電車に乗れば右を見ても左を見てもゲームをしている日本ではなぜか流行っていません。
正確なデータかは不明ですが、日本チェス協会は「日本のチェスの競技人口は2万人」と発表しています。
なぜ日本でチェスが流行っていないか?その理由を考えてみました。
将棋の存在
これが1番大きな理由でしょうね。
何か知的なゲームを子どもに覚えさせようと親が考えたとき、将棋とチェスと囲碁でどれを選ぶかといったらダントツで将棋になると思います。
今は藤井七段の活躍がテレビでバンバン放送されていますし、将棋が強くなればプロという将来のビジョンも見えます。
将棋大会も頻繁に開催されていて、将棋道場や将棋教室もあるので習い事として覚えさせる環境も整っています。
そんな中、大会もそこまで開催されておらず、田舎ならチェスクラブもないのでネットでしか遊ぶことができないチェスを覚えさせようという親はなかなかいないでしょう。
逆に将棋というゲームが存在しなければ、チェスはもっと人気が出ているんじゃないかと思います。
日本語のチェス本の少なさ
世界中で遊ばれているチェスなので、チェスに関する本はほとんど英語で書かれています。
日本語のチェスの本もいくつか販売されていますが、ほとんどが初心者向けの本で、ある程度の実力を目指そうと思うと物足りない内容です。
なので英語力がないとチェスで強くなるのは結構厳しいです。
そこで挫折する人が結構いると思います。
でも中には日本語で読める良書もあるので、以下記事も参考にしてみてください。
引き分けが多い
チェスは引き分け率が30%を超えるほど引き分けが多いゲームです。
さらにこの引き分けは持ち時間が長く、お互いのレベルが高くなればなるほど引き分け率も上がってきます。
2018年に行われた世界チャンピオン戦では12戦連続引き分けになりましたし、最強コンピュータ同士なら100局指してもほとんど引き分けにしかなりません。
将棋の必ず決着がつくことになれると、チェスの観戦は引き分けが多すぎてつまらなく感じるかもしれませんね。
日本チェス協会の存在
日本でチェス大会等を開催している日本チェス協会は評判がかなり悪い団体としてネットでも有名でした。
コアなファンに愛想をつかされ、新規のチェスファンも寄り付かないような有様なので、チェスファンが増えるわけがありません。
しかし2019年1月に日本チェス協会は解散し、新しい団体が立ち上がったので、今後日本でのチェス大会は以前より良い環境になっていく可能性は大なので、今後に期待できそうです。
まとめ
チェスが日本で流行らない理由は将棋があるからというのがほとんどで、あとはチェスを学ぶ環境が整っていないというのが挙げられます。
チェスは面白いゲームなので、将棋ほど流行らないにしても、チェスのルールを知っているというくらいには世間的に認知されていけばいいなと思います。
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