「ルールはわからないけど、これから覚えてチェスをやってみたい!」
「一通りルールを覚えたから、序盤の駒の上手な進め方などを学んでもっと強くなりたい!」
「チェスに関する読み物を読んでみたい!」
と、チェスの勉強を考えている方、チェスが題材の本を読んでみたい方へ、私が実際に購入したことのあるおすすめチェス本を9冊紹介していきます!
紹介している9冊の中で1冊だけ英語の本なのですが、それ以外は全て日本語で書かれていて、英語が一切読めない方でも問題ありません。
ご自身のチェスの実力や、求めている内容にあった本を見つけてみていただければと思います!
Contents
初中級者におすすめのチェス本
まずはこれからチェスを始めようとしている方、ルールをマスターしてセオリーや定跡を学びたい方向けのチェス本を紹介します。
はじめてでもよくわかる! 図解チェス入門
(2023/06/02 11:19:00時点 Amazon調べ-詳細)
「はじめてでもよくわかる!図解チェス入門」はチェスの駒の名前や動かし方から、細かいルールまで学びたい人に最適な入門書です。
チェスは入門書と言いつつ符号で解説がされている本が多く、本当の初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この本は矢印で駒の動きを教えてくれてわかりやすい一冊になっています。
漢字にヨミガナはありませんが、局面図をたくさん載せてくれているので、小さな子どもでも1人で読めるくらいに優しい本です。
渡辺暁のチェス講義
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この本はチェスのルールをマスターしたての初心者向けの本となっています。
なのでまだチェスのルールを覚えていないという人には向いていない本となっています。
この本の内容としては、まず終盤戦の基本的な戦術の説明から始まり、次に序中盤戦の説明がされるという二部構成になっています。
日本語で終盤の基本的なことについて説明している本はなかなかないので、それだけでも必見と言えますが、序中盤の指し方の説明も分かりやすく書かれています。
チェスは基本的な部分の理解が非常に大事なので、レーティング1000~1700くらいの人まで幅広い棋力の人におすすめできる一冊です。
チェス戦略大全Ⅰ 駒の活用法
この本は中級者以上を対象にした本なので内容も難しくなっていますが、日本語で書かれている本の中で最も有用でチェス上達を目指す人は絶対に入手すべき本です。
特徴としては棋譜が81個紹介されていて、1つずつ初手から載っており、棋譜をチェス盤に並べながらじっくり勉強することができます。
この本の主題はポーン以外の駒の価値や使い方を実戦例に解説をつけて理解をさせることですが、ただ単に棋譜を並べ進めるだけでも各駒の特徴や上手な使い方が分かるようになっています。
レーティング1500以上の全ての人におすすめできる名著です。
チェス戦略大全Ⅱ ポーンの指し方とセンター
先程紹介したチェス戦略大全の続編になっていて、ポーンの形に基づく戦略を学ぶことができます。
「ポーンはチェスの魂」という名言もあるように、チェスではポーンの使い方を理解していないと勝つことができません。
その非常に大事なポーンの使い方を学ぶことができるこの本はチェス戦略大全Ⅰと合わせて絶対に読むべきチェス本です。
私自身の感想としては、チェス戦略大全ⅠよりⅡのほうが独学では知ることができない重要な概念を知ることができたので、日本語で手に入るチェス本の中で最も勉強になりました。
この本を読むことでレーティングにして200ぐらいは効果があったと思います。
Chess: 5334 Problems, Combinations and Games
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この本は将棋で言うところの1手詰から5手詰の問題が5334問!と手筋を駆使してチェックメイトした短い棋譜がひたすら紹介されている問題集です。
普通の本3冊分の分厚さから、「ポルガーの電話帳」と呼ばれており、問題をコツコツ解くのを日課にしている人もいるようです。
中身は英語で書かれていますが、ひたすら問題を解くだけの本なので、英語を読む必要は全くありません。
私も5334問全部解きましたが、チェックメイトの形になればほぼ逃すことがないくらいの効果がありました。
コツコツやりたい派の努力家の方や、チェスの問題を解くのが好きな方にはおすすめの問題集です。
上級者におすすめのチェス本

ここからは定跡をある程度理解し、ネットチェスでR1800以上の方におすすめの、ちょっと難しいチェス本を紹介します。
ボビー・フィッシャー 魂の60局
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チェスを知らない人でも名前は聞いたことがあるかもしれないというレベルで有名な、元世界チャンピオンのボビー・フィッシャーが自分のゲームに解説をつけた、いわゆる自戦記がまとめられた和訳本です。
世界チャンピオンの自戦記なだけあって変化手順の記載が多いので、チェス盤に並べるのが必須ですが、フィッシャーの考えの一部を知ることができる貴重な一冊です。
ある程度チェスの実力がないと読み込むのが難しい内容のため、レーティング1500以上の人におすすめです。
ミハイル・タリ名局集
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こちらも世界チャンピオンのミハイル・タリのゲーム50局を解説した一冊です。
タリは攻撃好きなチャンピオンとして知られ、華麗な捨て駒から攻め切るスタイルが特徴的だったため「リガの魔術師」と異名をつけられ恐れられていました。
チェスには攻撃的なプレイスタイルと大人しめなプレイスタイルがありますが、攻撃的なスタイルを学びたい人にはタリのゲームを並べて勉強するのがいいです。
また、最初タリの捨て身のような攻めのゲームを見たときは無理攻めにしか見えなかったですが、この本では詳細に解説をしてくれているので、決して無理攻めではないということが分かります。
攻撃好きでレーティング1300以上の人におすすめの一冊です。
番外編 棋譜並べにおすすめのブックスタンド
チェスの本で勉強するときは、自分のチェスボードに駒を置いて、盤面を再現してじっくり考えるのが効果的です。
しかしチェスボードに再現するスタイルだと、ずっと本を片手に持っていて腕が疲れてきますし、だからといって床や机に置くのも文字が読みづらくなります。
そんなチェス本読み+チェスボード再現の相性の悪さを改善してくれるのが、ブックスタンドです!

この画像のような感じで、ページを開いたままにしてくれるので棋譜並べが捗ります。
ちなみにiPadやタブレットを置いて固定させることもできるので、チェスサイトで棋譜を拾ってきて、タブレットで楽に棋譜並べをすることもできちゃいます!
チェスの読み物

ここからはチェスの技術書ではありませんが、チェスについてより詳しく知ることができる本を2冊紹介していきます。
決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
(2023/06/02 22:18:11時点 Amazon調べ-詳細)
個人的に歴代最強と思っている、15年間連続でチェスの世界チャンピオンの座に君臨し続けたガルリ・カスパロフの自伝です。
世界チャンピオンが試合前にどのような準備をしているのか、試合中どう考えて指し手を決定しているかといったことを知ることができる非常に貴重な内容となっています。
また、カスパロフ以外の世界チャンピオンに関するエピソードや、世界チャンピオンに惜しくも慣れなかった者達の紹介もあり、ちょっとしたチェスの歴史書でもあります。
チェスを知らない人のためか、ビジネス書のような部分もありますが、多くはチェスに関する内容なので、読書好きでチェスを指す人には絶対に読んでほしい1冊ですね。
習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法
(2023/06/02 11:19:02時点 Amazon調べ-詳細)
神童と呼ばれた幼少期の頃から数々のチェストーナメントで成功を収め、その後全く別の世界の太極拳でもチャンピオンになったジョシュ・ウェイツキンの自伝です。
物事の上達をするためにはどのようなプロセスを取るべきか?といったことを著者の経験を通じて教えてくれる内容となっています。
これだけなら普通のビジネス書のような感じですが、チェスの対局時の生々しい描写や、負けたときの絶望的な心境が書かれていて、チェスの過酷さを改めて知らせてくれます。
本書の後半部分は太極拳に関することばかりで、チェス目的で買うのはコスパが悪いかもしれませんが、チェスに限らず上達したい物事がある人、メンタルが強くなりたい人にはおすすめできる1冊です。
まとめ
おすすめのチェス本9冊の紹介でした。
「日本語で書かれているチェスの本なんて勉強にならなさそう・・・」と昔は思っていましたが、何回読み返しても勉強になる本ばかりです!
ちなみに特におすすめなのは、技術書では「チェス戦略大全Ⅱ ポーンの指し方とセンター」で、読み物としてはカスパロフの自伝ですね。
どちらもかなりの良書で、私自身何度読み返したか分からないくらいです・・・w
チェスを本気で強くなりたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。