ビットコインは日常の決済に使えないというのがよくある批判の1つでしたが、2月24日に暗号資産を楽天キャッシュにチャージする機能が暗号資産取引所の「楽天ウォレット」で実施されました。
従来ではビットコイン→日本円→楽天銀行に送金(手数料300円)と、手数料を払わないとビットコインで買い物をすることはできませんでしたが、ビットコイン→楽天キャッシュの手数料はかかりません。
つまり見た目上の手数料は無料で、実質ビットコインでお買い物をすることが可能になったというわけです。
このサービスはありか?を考えてみました。
ビットコインを楽天キャッシュへチャージサービスは使いません
日本初の手数料無料でチャージできるサービスですが、大切なビットコインを日本円と同等価値の楽天キャッシュにしてどうするんですか?
せっかく買い集めたビットコインはガチホしてなんぼなので、こんなサービス論外です。
…とビットコインガチ恋勢の意見はさておき、普段使いにすることにはおすすめできません。
楽天ウォレットはスプレッドと呼ばれる目に見えない手数料があり、他の国内取引所と比べると割高です。
例えば↑の画像では1BTCの価格が507万円になっていますが、同じ時刻にGMOコインの板取引での価格は523万円になっていました。
つまり1BTCをGMOコインで売るのと楽天ウォレットで売るのとでは、16万円も差が出てしまうので全然おすすめができません。
なので楽天ウォレットに日本円入金をして使うのはスプレッド分で吸われて投資効率が良くありません。
あえて楽天ウォレットを使うとしたら、楽天ポイントをビットコインに交換し、値上がりした分を楽天キャッシュにチャージをするといった感じですが、楽天ポイントでビットコインを買うなら、楽天証券のポイント投資→投資信託or株式を現金化→GMOコインなどでビットコイン購入
が最も効率が良いので、やはりスプレッドがバカ広い楽天ウォレットを使うメリットはありません。
楽天キャッシュチャージは税金の計算も大変
ビットコインは売却したときや他の暗号資産に交換したときに利益分に課税されます。
例えば1BTC=500万のときにビットコインを買い、550万円のときに楽天キャッシュへチャージをした場合は日本円に売却をしたとみなされ、利益分の50万円が課税対象になります。
なので楽天キャッシュチャージを何回も繰り返した場合、税金の計算が複雑になり確定申告で地獄を見ることになるかもしれません。
暗号資産の税金計算はめちゃくちゃ面倒なので、手数料とかを抜きに考えてもやっぱり楽天キャッシュチャージを使う気にはなれません。
これは別に楽天ウォレットとか楽天キャッシュが悪いのではなく、いつまで経っても時代遅れな税制をしている国が悪いのですが…。
暗号資産から楽天キャッシュチャージで1,000ポイントキャンペーンの攻略目的なら利用するのはあり
楽天キャッシュチャージ機能が実施された記念として、最大1,000ポイント付与キャンペーンが開催されています。
1万円分以上の暗号資産を楽天キャッシュにチャージをすると、1,000ポイントもらえるキャンペーンで、ポイントはどうやら通常ポイントとしてもらえるようです(=ビットコインへ投資可能)
楽天ウォレットを使えばスプレッド分で必ず損はするものの、後々もらえる1,000ポイント込みで考えれば損失分を回収して利益を出すことはできそうです。
そのため、楽天キャッシュを日常使いができる人ならキャンペーン参加するのはありかもしれません。
なお私は宗教上の理由により、ビットコインを売ることができないのでこのキャンペーンに参加はできません。
ビットコインは買ったら売らずに持ち続けているのが、キャンペーンでポイントを稼いだりするより儲かるのです…笑