ここ最近のビットコインの爆上げが日経やNHKなどに報道され、普段ビットコインを触らない人も興味を持っているようです。
枚数は言っていませんがビットコインを持っていることを公言している私にも、
と聞かれることが増えてきたので、今回は「家族、友人、同僚など身近な人にビットコインへの投資をおすすめできるかどうか?」をテーマに考えていきたいと思います。
Contents
普通の人にビットコイン投資はおすすめできない
いきなり結論ですが、普通の人にビットコイン投資はおすすめできませんね。
理由としては、
- 株式と比べて値動きが激しい=狼狽売りをしてしまう危険性がある
- 取引所に預けるのはリスクがあるが、自分で管理するのも大変
- 相続の問題が発生する
- 税金が高い・計算が大変
- 草コインを掴まされてしまう可能性がある
といったところです。
値動きの激しさから狼狽売りをしてしまう危険性
ビットコインを買うべきかと聞いてくる人はなぜか株式投資などの経験がないことが多かったので、そんな人がビットコインのように数日で100万円上がったりコロナショックのときのように半値まで大暴落するものに投資をしたら、メンタルがやられたり狼狽売りをしてしまう危険性が高いです。
コロナショックも含めてビットコインの過去の値動きを見れば、売らずにガチホし続ければ利益を出せたのは自明ですが、投資初心者には難しいでしょう。
投資初心者でもビットコイン暴落時に狼狽せずにガチホし続ける握力を鍛えるためには、ビットコインへの理解度を深めるのが重要ですが、「ビットコインを今買うべきか?」などと質問をしてくるような人は自分で勉強することはあまりしないイメージ(私の周りはそうでした)なので、これも難しいのでしょうね。
それに真面目に勉強しようにも、ビットコインには名著と呼べる本がありません。
株式投資には「敗者のゲーム」とか「ウォール街のランダム・ウォーカー」など名著はたくさんあるのですが…
しいて言えば以下の記事でおすすめしている「デジタル・ゴールド」はビットコインの誕生から仮想通貨バブル前までの歴史を知ることができ、理解度を深められて良かったですが、好みが分かれそうな本で名著や必読書かと言われると「うーん…」って感じですね。
取引所に預けるのはリスクがあるが、自分で管理するのも大変
ビットコインは取引所で購入したらそのまま放置している人も多いですが、ハッキングや取引所破綻のリスクや「政府に把握されず個人で管理できる唯一の資産」としての特性を活かす意味でも自分のウォレットで管理をするのが重要となります。
LedgerやTREZORが代表とされるハードウォレットを使うのがポピュラーな自己管理方法ですが、基本的に英語での操作になりますし、操作をミスって資産を失っても誰にも助けてもらえません。
これを普通の人が理解して扱うのは非常にハードルが高いと言えますね。
ビットコインの相続問題
ビットコインや他の暗号資産でも発生する問題が、ビットコインを保有している人が亡くなった場合相続がどうなるのかについてです。
先程は取引所にビットコインを預けずに自分のウォレットで管理するのが重要と言いましたが、相続問題を考えると逆に取引所に預けているほうが話は簡単です。
bitFlyerやcoincheckなど大手取引所では以下のように相続時の案内ページを用意しています。
しかしもし自分のウォレットで管理をしていて、家族や遺言書などで秘密鍵の在り処を教えていなかった場合、そのビットコインは永久に失われます。
それどころか、失われたビットコインに対しての相続税がかかるそうなのです…!
もし本当にこんなことが起こったら遺された家族は大変なことになるので相続問題はちゃんと考えておかないといけないですね。
税金が高い・計算が大変
次はビットコインの利益分にかかる税金について。
ビットコイン・暗号資産は雑所得に分類されるので不利な税制と言われています。
住民税と合わせて最大55%もの税金がかかるので、含み益1億で億り人やったーーー!と喜んでも、税金を支払ったら5,000万円も残りません。
さらに株式投資と違って暗号資産の税金計算や収めたりするのは全部自分でやらないといけませんし、税金計算はめちゃくちゃ面倒くさいです。
ビットコイン→他の暗号資産に交換でも利益確定とみなされて税金が発生するというのも不便すぎますよね。
そういえば去年はこのルールを知らなかったために多額の税金を請求されて人生詰んだ人の話がニュースやYouTubeで話題になってましたね…
ちなみに私はビットコインを売却することになったら税金計算をしてくれる業者さんにお願いしようと思っていますが、当然のことながら費用が発生します。
なのでしばらくはガチホして税金のことを考えない戦略でいくつもりです。
草コインを掴まされてしまう可能性がある
最後にビットコイン初心者が陥りがちな罠として草コイン投資にハマってしまうというのがあります。
今1BTC=300万円ほどで3万円分買ってもたったの0.01BTCしか買えません。
しかし草コインなら1枚10円とか20円で買えるものもあり、同じ金額でも多く枚数を買えるのでお得な気分になります。
あとはビットコインはもう価格が上がりきっているので「億り人になるならみんなが注目していない草コインで一発逆転だ!」と時価総額の低い価値のない草コインでギャンブルをしてしまう人も仮想通貨バブルのとき大量発生しました。
特にリップル(XRP)は日本人が大好きでビットコインより保有額が多い草コインですが、仮想通貨バブル時に高値掴みをしたり、将来の値上がりを信じてドルコスト平均法で積立をした多くの人が資産を失っています。
草コインにはほとんどの場合運営が存在し、コインが値上がりすれば運営が儲かるのでポジティブニュースを流したりします。
それに信じて乗っかってしまうと運営が売り抜けをしてコインの価格が下がり、資産を失うわけですね。
実は時価総額が上位のコインでもこのようなことが平然と起こっているのです…ここではどのコインかは明言しませんが、、、
「ビットコイン今買うべき?」に対して答える内容
というわけでビットコインは株式投資すらやっていない人にはなかなかおすすめしづらいのが現実なので、「資産運用を始めたいけど、ビットコインは今買うべき?」と聞かれたら、最近値上がりしてますからね〜と適当に流しつつつ、つみたてNISAやiDeCoの非課税枠を先に埋めるのが王道らしいですよ~とふんわり答えています。
iDeCoはゴミ商品が結構多いのは問題ですが、つみたてNISAに関しては金融庁お墨付きの投資信託のため、極端にやばい商品はないはずなので失敗しづらいはずです(アクティブ投信もほとんど入っていないですし)
そしてインデックス投資をするにしろガチホの握力を高めるためには本を読んだりして理解度を上げる必要がありますが、今はインデックス投資に関する本が多くておすすめしやすいのもいいですね。
ちなみに私が読んだ本で特にわかりやすいと思ったのはこれら↓
(2023/09/22 05:38:40時点 Amazon調べ-詳細)
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まとめ
ビットコインはリスクが高く家族や友人など身近な人に気軽におすすめできる投資対象ではないというのが私の結論です。
今まで投資をしてこなかったのに、ビットコインで資産運用しようとか考えている人が私の身近にも出てきているところが靴磨きの少年を思わせて、なおさらおすすめはしづらいですね…
ただ私自身はビットコインに超強気なので誰に何を言われてもビットコインへ積立投資を継続していくつもりです!